
地図を3枚、1画面で — 背景地図の重ね合わせと透明度調整で現場資料を持ち歩かない
現場で「地形図も見たい、基図も見たい、自作の図面も見たい」となったとき、紙の地図を何枚も印刷して持参したり、アプリを切り替えながら見比べたりしていないでしょうか。1つの地図だけでは、地形・基図・計画情報を同時に読み取るのは難しいものです。GeoDiveExa(GDE)は Apple Map に加えて背景地図を2枚まで重ねて表示でき、それぞれの透明度を調整できます。RTK測量の現場目線で、この「重ね合わせ」の使いどころを整理します。
現場あるある:地図と図面の「見比べ」が手間
- 地形の起伏は地形図でないと分からない
- 発注者からもらった基図・計画図は別ファイル
- 印刷して持っていくと、風・雨・泥で現場ではすぐ傷む
- タブレットでも、アプリやPDFを切り替えるたびに現在位置を見失う
「いま立っている場所」を複数の資料の上で同時に確認したい——これが現場の本音です。
GeoDiveExa の背景重畳:Apple Map+2枚+透明度
GDE の地図画面は、ベースの Apple Map の上に 背景地図を2枚まで重ねられます。各背景は透明度を個別に調整できるので、下の地図を透かしながら上の情報を読めます。
| 層 | 例 | 役割 |
|---|---|---|
| ベース | Apple Map | 道路・建物など基本の位置関係 |
| 背景1 | 国土地理院地図(地形図タイル) | 等高線・地形の読み取り |
| 背景2 | ユーザ地図(自作タイル) | 計画図・基図・独自データ |
たとえば「Apple Map+国土地理院地図+自作図面」の3層構成にして、自作図面の透明度を上げれば、計画線と実際の地形・道路を1画面で照合できます。紙の地図・図面を何枚も持ち歩く必要はありません。
自作タイル(mbtiles)を背景に使う手順は、以前の記事「ユーザ地図(mbtiles)を使う」で紹介しています。また、防災関連の地図を重ねて確認した例は「ハザードマップを重ねて見る」があります。
測点も同じ画面にリアルタイム表示
重ねた地図の上には、RTK で取得した測点と現在位置がリアルタイムにプロットされます。ピンは受信品質(Fix/Float/Single)で色分けされるため、「どの測点がどの品質で取れたか」を地図と資料に重ねてその場で確認できます。帰社後に PC で見直して初めて誤りに気づく——という手戻りを現場で潰せます。

測点に写真を紐づけて現場の状況ごと記録する運用は「測点と写真を自動で紐づける」で詳しく書いています。
使いどころ3選
- 計画照合:自作図面(計画線)を半透明で重ね、現況とのズレを歩きながら確認する。
- 地形読み:国土地理院地図の等高線を重ね、法面・水路など地形に絡む測点の位置取りを判断する。
- 説明用:立会いの場で、発注者・地権者に「いまここに立っていて、図面ではここ」と1画面で見せる。

現場のデジタル化という意味では i-Construction の流れとも相性がよく、「i-Construction 2.0 と RTK 現場」も合わせてどうぞ。
まとめ
- GDE は Apple Map に加えて背景地図を2枚まで重畳でき、透明度を個別調整できる。
- 例:Apple Map+国土地理院地図+ユーザ地図(mbtiles)の3層で、地形・基図・自作データを1画面に。
- 測点・現在位置は品質色分けでリアルタイム表示。紙資料の持ち歩きと画面切り替えの手間を減らせる。
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- オフラインで動く座標変換(GeoConverterPro)
- 測地系のズレを地図で見る — ズレマップの使い方(GeoPrism JP)
開発者より: アプリ・Kindle本・オープンソースの一覧は GitHub: amru195704 にまとめています。
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