
RTK受信機の「サーバ型・クライアント型」を選ばない — 接続方式を切り替えて機種に縛られない
RTK-GNSS 受信機とスマホ/タブレットをつなぐとき、意外な落とし穴になるのが 通信方式の違いです。受信機には「自分がサーバになって待ち受ける機種」と「相手(アプリ)に接続しにいく機種」があり、アプリ側が片方の方式しか持っていないと、せっかくの受信機が使えないことがあります。GeoDiveExa(GDE)は、この接続方式を クライアント/サーバで切り替えられるため、機種を選ばずに接続できます。RTK測量の現場目線で整理します。
「つながらない」の正体は、たいてい方式の不一致
RTK受信機の多くは、測位結果(NMEA)を TCP/IP でスマホに渡します。ところが、その TCP のつなぎ方は機種によって流儀が分かれます。
| 受信機の流儀 | 受信機の役割 | アプリ側に必要な設定 |
|---|---|---|
| サーバ型 | 受信機が待ち受け(IP・ポートを提示) | アプリがクライアントとして接続しにいく |
| クライアント型 | 受信機が相手に接続しにいく | アプリがサーバとして待ち受ける |
同じ「NMEA を TCP で送る」でも、どちらが待ち受け役かが逆になっているだけで、設定が噛み合わずに接続できません。現場で「IP は合っているのにつながらない」ときは、この役割のミスマッチを疑うのが近道です。
GeoDiveExa は両方式に対応
GDE は、RTK の受信方式を クライアント接続/サーバ接続で切り替えられます。
- サーバ型の受信機(NMEA を出力して待ち受ける機種)には、GDE を クライアント設定にして接続する
- クライアント型の受信機(相手に接続しにくる機種)には、GDE を サーバ設定にして待ち受ける
この2方式を持っているため、受信機の機種が変わっても、アプリを乗り換えることなく同じワークフローで扱えます。案件ごとに別メーカーの受信機を使い分けるような現場でも、接続方式を合わせるだけで対応できます。

「補正の出どころ」と「受信機との接続」は別の話
混同しやすいのですが、次の2つはレイヤーが違います。
- 補正情報をどこから得るか:ネットワークRTK(VRS)か、みちびきの CLAS か、といった 測位の補強の話
- 受信機とアプリをどうつなぐか:TCP のサーバ/クライアントという 機器接続の話
前者は「どうやって cm 級の解を出すか」、後者は「出た解(NMEA)をどうアプリに渡すか」です。GDE は後者の接続方式を柔軟に切り替えられるので、前者でどんな補正方式を使っていても、その結果を受け取って地図上で確認・記録できます。補正方式の選び方は「ネットワークRTK(VRS)と単独CLASの使い分け」もあわせてご覧ください。
現場での勘どころ
- まず受信機の取説で「サーバ/クライアント」を確認:IP・ポートを受信機が提示するならサーバ型、アプリに接続しにくるならクライアント型。
- つながらないときは方式を逆にして試す:IP・ポートが正しくても待ち受け役が噛み合っていない可能性。
- 同一ネットワーク内で使う:Wi‑Fi/Bluetooth テザリング等、受信機とスマホが同じネットワークにいることが前提。
まとめ
- RTK受信機は「サーバ型」「クライアント型」で通信の待ち受け役が分かれる。
- アプリが片方式しか持たないと、対応できない機種が出る。
- GeoDiveExa はクライアント/サーバの両接続に対応し、機種を選ばず測位結果を扱える。
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