
RTK1点のばらつきを抑える — 複数回測定の平均+外れ値除去で測点を決める
RTK-GNSS は Fix していれば安心、とは限りません。同じ点にアンテナを据えていても、瞬間値はマルチパスや一時的な Float でcm〜数十cm単位でばらつくことがあります。その「1回の瞬間値」をそのまま測点として採用すると、精度に不安が残ります。GeoDiveExa(GDE)は、1点を 複数回測定して平均し、外れ値を除いてから確定する 仕組みを備えています。RTK測量の現場目線で、その考え方を整理します。
「1点1回」で採用することのリスク
RTKの1点瞬間値は、条件によって次のような理由でばらつきます。
| 要因 | 起きること |
|---|---|
| マルチパス | 建物・法面・樹木の反射で位置が飛ぶ |
| 一時的な Float | Fix が外れた瞬間の値を拾ってしまう |
| 受信環境の変化 | 上空視界や衛星配置の変化で精度が揺れる |
現場では「何度か測り直して、近い値を目視で採用する」「受信機任せにする」といった対応になりがちですが、判断が主観的になり、品質の裏付けも残りません。

GDEの測点確定:平均+外れ値除去
GeoDiveExa の測点(Mark)は、複数回測定の平均を採用します。測定間隔・回数・採用条件(なんでもOK/FIXのみ/FIX+Float)を選べるため、現場の環境や求める精度に合わせて設定できます。
ポイントは、指定した回数ぶんだけでなく余分に測ってから外れ値を落とすところです。実際には 「指定回数+2回」測定し、平均から最も離れた2点を除外して、残りで再平均した値を最終位置とします。ばらつきの大きい瞬間値の影響を受けにくくなります。
- 平均化:単発の瞬間値ではなく、複数回の平均で代表値を決める。
- 外れ値除去:平均から最も離れた2点を捨て、飛んだ値を持ち込まない。
- 採用条件の選択:FIXのみに限定するなど、品質のしきいを自分で決められる。
品質の「裏付け」も残せる
平均・外れ値除去に加えて、GDEは測定中の single / float / fix のカウントも保存します。最終値だけでなく「その点がどんな受信状態で測られたか」が残るため、あとから品質を説明できます。
たとえば 5秒間隔・3回設定なら、最低 5×(3+2−1)=20秒 測定し、single/float/fix = 0/5/14 のように記録が残ります。Fix中心で取れていたのか、Floatが混じっていたのかが数値で分かるので、成果の信頼度を判断する材料になります。
| 設定 | 動き | 残る記録 |
|---|---|---|
| 測定間隔・回数 | 例:5秒・3回 | 実測は「指定回数+2回」で計測 |
| 採用条件 | なんでもOK/FIXのみ/FIX+Float | 条件どおりの値だけを採用 |
| 品質カウント | single/float/fix を集計 | 例:0/5/14 として保存 |
「Fixしたから1点採用」ではなく、複数回の平均・外れ値除去・品質記録をセットにすることで、RTKの瞬間的なばらつきに振り回されにくい測点を残せます。受信品質そのものの見方は夏季のRTK測位品質と現場対策(GDE)もあわせてどうぞ。
関連記事(参考情報)
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出典
- 本記事の機能説明は GeoDiveExa(GDE)の現行実装に基づく(複数回測定の平均、「指定回数+2回」測定・最遠2点除外による再平均、single/float/fix カウントの保存)。
- 国土地理院「GNSS測量(RTK・ネットワーク型RTK)」関連解説 https://www.gsi.go.jp/
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