なぜWordPressブログを3つに分けたのか — 製品別マルチサイト運営の判断


なぜWordPressブログを3つに分けたのか — 製品別マルチサイト運営の判断

なぜWordPressブログを3つに分けたのか — 製品別マルチサイト運営の判断

GeoDiveExa(GDE)・GeoConverterPro(GCVP)・GeoPrism JP(GPRM)の3アプリは、それぞれ別ドメインの独立したWordPressサイトでブログを運営しています。1つのブログにまとめて書く選択肢もあったはずですが、なぜ3サイトに分けているのか、その判断の中身を運営者目線で整理します。


1ブログに全部書くか、製品別に分けるか

個人開発でブログを始める場合、最初によくある選択肢は「開発者ブログ」を1つ作り、そこに全製品の記事をまとめて書く方法です。管理するサイトが1つで済み、更新の手間も少なく済むという利点があります。

実際にこのGeoシリーズも、当初はGDE単体の技術ブログ(y42u.net/tec001)から始まっています。GCVP・GPRMという座標変換・可視化学習アプリが増えたタイミングで、「同じブログに追記していくか」「製品ごとに新しいサイトを作るか」の分岐点に立ちました。結果として選んだのは、製品ごとにサイトを分ける方式です。


分けた理由 — 読者層・SEOテーマ純度・ストア誘導

分割を選んだ理由は主に3つあります。

観点 内容
読者層の違い GDEは現場のRTK-GNSS測量者向け、GCVPは座標変換の実務者向け、GPRMは測地系を学びたい一般層向けと、想定読者がはっきり異なる
SEOテーマの純度 1サイトに複数アプリの話題を混在させると、検索エンジンから見たサイトの専門性(トピックの一貫性)が薄まりやすい。製品ごとに分けることで「このサイトは座標変換の専門サイト」という評価を得やすくする狙い
ストア誘導の分かりやすさ 記事を読んだ読者が「今読んでいるサイトのアプリ」に直接誘導される構成の方が、CTA(行動喚起)がシンプルになる。複数アプリが混在するサイトでは、どの記事がどのアプリの話かをその都度明示する必要が出てくる

一方で、3アプリはひとつの「Geoエコシステム」として相互に関連が深いため、記事末尾の関連記事・内部リンクでは意図的に3サイトを横断してリンクし合っています(測地系を学ぶならGPRM→実務で変換するならGCVP→現場で測るならGDE、という導線)。分けたのはサイト単位の専門性のためであり、コンテンツ同士の連携までは切り離していません。


ドメイン設計 — サブドメイン方式

3サイトのドメインは次のとおりです。

製品 ドメイン 投稿パーマリンク形式
GDE y42u.net/tec001(サブディレクトリ) y42u.net/tec001/YYYY/MM/DD/slug/
GCVP gcpro.y42u.net(サブドメイン) gcpro.y42u.net/YYYY/MM/DD/slug/
GPRM gmp.y42u.net(サブドメイン) gmp.y42u.net/YYYY/MM/DD/slug/

GDEは最初からあった技術ブログを流用した経緯でサブディレクトリ構成のまま残し、後発のGCVP・GPRMは製品名に近い短いサブドメインを新設しました。厳密な統一は取れていませんが、いずれも「1製品=1サイト」という単位はそろえています。パーマリンクは3サイトとも日付入り形式で統一しており、この形式のメリットと内部リンク運用は別記事で扱いました。


共通化しているもの — テーマと投稿パイプライン

サイトは分けていますが、運営の効率化のために共通化している部分もあります。

  • 投稿パイプライン:3サイトとも、Markdownで記事を書き、GitHub Actions経由でWordPress REST APIへ自動投稿する仕組みを共有しています(GitHub Actions × WordPress 自動投稿パイプライン)。サイトごとに異なるのはSecrets(接続先WordPressの認証情報)だけで、投稿スクリプト・ワークフロー定義は共通です。
  • 画像・アイキャッチの命名規約images/eye/<製品接頭辞>-<slug>.png という共通ルールで、どのサイトの画像かがファイル名だけで判別できるようにしています。
  • リポジトリ構成:3サイトのブログ原稿・画像・SNS原稿・noteは、宣伝部リポジトリ(GeoMediaHub)にまとめて格納し、製品コードのリポジトリとは分離しています。

「サイトは分けるが、運営の仕組みは1つ」という設計にすることで、サイト数が増えても運営の手間がそれほど増えないようにしています。


管理コストの実際と後悔ポイント

3サイト運営で実際にかかっているコストと、振り返って気になる点です。

  • WordPress側の維持コストは思ったほど増えない:ホスティング・プラグイン更新などはサイトごとに必要ですが、投稿パイプラインが共通化されているため、記事を書く・公開する日々の作業コストはほぼ1サイト運営と変わりません。
  • 内部リンクの管理が煩雑になりやすい:サイトが増えるほど、他サイトの記事へのリンクが増え、パーマリンクが変わったり404になったりするリスクへの対策(WordPress REST APIでの実URL確認)が欠かせなくなりました。1サイトなら相対リンクで済んだはずの部分が、3サイトでは必ずフルURL確認が必要になっています。
  • ドメイン設計の不統一:GDEだけサブディレクトリ、GCVP・GPRMはサブドメインという非対称な構成は、後から振り返ると統一しておけばよかった点です。当初のブログをそのまま流用した経緯によるもので、致命的な問題ではありませんが、新しくサイトを立ち上げるなら最初から同じ方式で揃えることをおすすめします。

まとめ

  • 読者層の違い・SEOテーマの純度・ストア誘導のシンプルさを理由に、製品ごとに3つのWordPressサイトへ分割した
  • サイトは分けても、投稿パイプライン・画像命名規約・原稿の格納場所は共通化し、運営コストの増加を抑えている
  • 増えたコストは主に内部リンクの管理(パーマリンク確認の手間)で、ドメイン設計の不統一は反省点として残っている

個人開発でアプリが増えていく場合、「情報をひとまとめにする」か「専門性を保つために分ける」かは、読者層とSEOの観点から早めに検討しておく価値がある判断です。


関連記事


開発者より: アプリ・Kindle本・オープンソースの一覧は GitHub: amru195704 にまとめています。


お願い
本記事の情報は参考目的で掲載しており、正確性・完全性を保証するものではありません。誤記・不正確な情報がございましたら、コメント欄よりご指摘いただければ、確認のうえ修正いたします。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Back to top