Geoアプリ9本構想 — 個人開発のプロダクトポートフォリオ設計


Geoアプリ9本構想 — 個人開発のプロダクトポートフォリオ設計

Geoアプリ9本構想 — 個人開発のプロダクトポートフォリオ設計

GeoDiveExa(GDE)の座標変換エンジンを GeoCoreJP として切り出してから、そのエンジンを使うアプリは1本、また1本と増えてきました。すでに配信中の GeoConverterPro(座標変換専用)・GeoPrism JP(測地系の可視化・学習)に続き、現在は次期アプリを含めて全9本のポートフォリオとして構想を進めています。1人開発でなぜ複数アプリに広げるのか、開発順や技術振り分けをどう決めているかをまとめます。

※本記事では、まだ発売前の次期アプリの名称は伏せ、GeoC〜GeoJという仮称で表記しています。機能・仕様は企画段階のものであり、実際のリリース時に変更される可能性があります。


なぜ1本でなく9本なのか — 共通エンジンの再利用経済

そもそもの発端は、GDEというRTK-GNSS測位アプリの中に埋もれていた座標変換ロジックを、独立したエンジン(GeoCoreJP)として切り出したことでした。エンジンを独立させると、「変換ロジックを必要とする別のアプリを作るコスト」が一気に下がります。実際、GeoConverterProとGeoPrism JPは同じGeoCoreJPを土台にしながら、前者は「変換に特化した実務ツール」、後者は「ズレやジオイドを可視化して学ぶ教育アプリ」という、まったく違う価値提供の仕方をしています。

同じエンジンを再利用しつつ、UIとターゲット層を変えるだけで新しい価値を作れるなら、1本の巨大アプリに機能を詰め込むよりも、用途ごとに独立したアプリへ分けたほうが、ストアでの見つけやすさも、価格設計の自由度も高くなります。これが「9本構想」の出発点です。

ラインナップの全体像

現時点の構想では、GeoCoreJP(またはその考え方)を土台にした9つのプロダクトを想定しています。

開発順 プロダクト 技術 状態
1 GeoPrism JP(測地系の可視化・学習) Swift 配信中
2 GeoC(RTK杭打ちナビ+基準点チェッカー) .NET MAUI 企画・開発中
3 GeoD(工事写真の位置情報検証・補正) .NET MAUI 企画中
4 GeoE(測量図面ビューア) Swift 雛形作成済み
5 GeoF(RTK受信品質の可視化) .NET MAUI 企画中
6 GeoG(図面とARの照合・出来形管理) Swift 雛形作成済み
7 GeoH(境界復元・杭打ちナビ) Swift 雛形作成済み
8 GeoI(浸水・地盤高のAR可視化) Swift 雛形作成済み
9 GeoJ(RTKと3Dスキャンによる証拠保全) Swift 雛形作成済み

(別枠で、座標変換専用の GeoConverterPro は GeoPrism JP と並行して先行配信済みです。)

Swift側6本・.NET MAUI側3本という内訳になっているのは、後述する技術の振り分け方針によるものです。

開発順の決定基準

9本を一度に作るわけにはいかないので、開発順には基準を設けています。

  • 市場の空白があるか: 既存の類似アプリが少ない・日本の測地系に特化していない分野を優先する
  • 難易度と検証コスト: GeoCoreJPを流用できる範囲が広いものから着手し、AR表示やハードウェア連携が絡む難易度の高いものは後回しにする
  • 依存関係: 例えばAR系の企画は、先行するアプリで得たユーザーの反応や技術検証を踏まえてから着手したいものが多い

現状、Swift側は雛形(filesystem-synchronized形式のxcodeproj、GeoApps.xcworkspaceに追加済み)まで作成済みのものが多く、MAUI側は企画・要件整理の段階にあります。

Swift/.NET MAUIの振り分け理由

技術選定は「作り手の慣れ」だけでなく、各アプリの性質に合わせて決めています。

  • .NET MAUI側(3本): GDEと同じRTK通信コード・現場向けUIの資産を再利用しやすいものを割り当てています。杭打ちナビや受信品質の可視化など、GDEの「現場でRTK機材と直接やり取りする」実装に近いアプリがここに入ります
  • Swift側(6本): iOS専用機能(ARKit・カメラ制御)を使うもの、あるいはGeoConverterPro・GeoPrism JPと同じXcodeワークスペースで管理したほうが効率がよいものをここに割り当てています

同じ開発者が両方の技術を使い分けている背景には、「共同開発リポでMAUI資産を触れる」という事情と、「Swiftの方がiOS専用機能に強い」という技術特性の両方があります。共同開発リポと個人リポを分けた判断も、この技術振り分けと表裏一体の話です。

C#版GeoCoreJPという共通基盤

.NET MAUI側の3本は、C#版GeoCoreJPの設計を共有ライブラリとして使う構想です。Swift版・C#版それぞれ独立して実装していますが、変換結果が一致するよう検証値ドリブンでテストしており、「エンジン1つ・アプリ9本」という構成は、実際にはSwift実装とC#実装の2系統で支えられている形になります。


ロードマップと読者への予告

現時点でSwift側の6本は雛形まで、.NET MAUI側の3本は企画整理の段階まで進んでいます。今後、各アプリの開発が具体化するタイミングで、GDE・GCVP・GPRMそれぞれのブログで個別の企画背景記事を出していく予定です。仕様が確定していない機能については、記事化時点で「未定」「企画段階」と明記し、期待だけが先行しないようにします。


まとめ

  • GeoCoreJPという共通エンジンを土台に、GeoConverterPro・GeoPrism JPに続く7本の次期アプリを含めた9本構想を進めている
  • 開発順は市場の空白・難易度・依存関係で決め、技術はSwift 6本・.NET MAUI 3本に振り分けている
  • 未発売アプリの名称は現時点では伏せ、開発が具体化してから個別記事で紹介する

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開発者より: アプリ・Kindle本・オープンソースの一覧は GitHub: amru195704 にまとめています。


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