2025/4/1より新しいジオイドモデル「ジオイド2024 日本とその周辺」が使用できる様になります。データフォーマットが変わりますので事前調査しました。

左の図は国土地理院のジオイド説明図です。
ジオイドについては、国土地理院サイトを参照してください。
1)「ジオイド2024 日本とその周辺」の特徴
国土地理院のサイトでは次の様な説明があります(=原文はhttps://www.gsi.go.jp/butsuri/data/manual_GSIGEO2024beta.pdfを参照してください)
「ジオイド 2024 日本とその周辺」(試行版)は、重力データを基に構築された重力ジオイ
ド(gravimetric geoid model)です。重力データには、航空重力データ、地上重力データ、
船上重力データ、海底重力データ及び衛星重力データ等を用いています。本ジオイド・モデ
ルは、東京湾平均海面と一致するように構築しています。
ジオイド・モデルファイル(GSIGEO2024beta.isg)の書式は、国際測地学協会の国際ジオ
イド事業(International Service for the Geoid)が推奨する共通フォーマットである ISG
format 2.0(https://www.isgeoid.polimi.it/Geoid/ISG_format_v20_20200625.pdf)に準
拠しています。
2)「日本のジオイド2011 (Ver.2.2)」とのデータ比較
資料によると以下の様な違いがある様です。
no | 項目 | 日本のジオイド2011 | ジオイド2024日本とその周辺(試行版) |
---|---|---|---|
1 | 精度 | 4.4cm | 2.8cm |
2 | 範囲(緯度) | 北緯 20 度〜 50 度 | 北緯 15 度〜 50 度 |
3 | 範囲(経度) | 東経 120 度〜150 度 | 東経 120 度〜160 度 |
4 | ヘッダー | ,20.00000,120.00000, 0.016667,0.025000, 1801,1201,1,ver2.2, | begin_of_head ============= model name : GSIGEO2024bata model year : 2024 model type : gravimetric data type : geoid data units : meters data format : grid data ordering : N-to-S, W-to-E ref ellipsoid : GRS80 ref frame : — height datum : — tide system : — coord type : geodetic coord units : dms map projection : — EPSG code : 6668 lat min = 15°00’00” lat max = 50°00’00” lon min = 120°00’00” lon max = 160°00’00” delta lat = 0°01’00” delta lon = 0°01’30” nrows = 2101 ncols = 1601 nodata = -9999.0000 creation date = 27/03/2024 ISG format = 2.0 end_of_head ==================== |
5 | データ始点 | 北緯 20 度 東経 120 度 | 北緯 50 度 東経 120 度 |
6 | データ数 | 1801*1201 | 2101*1601 |
7 | データ方向 | 北緯20度〜50度 | 北緯50度〜15度 |
3)プログラム変更点
データファイルの違いにより、以下の修正が必要になります。
no | 項目 | 変更方法 |
---|---|---|
1 | ヘッダー | begin_of_headからend_of_head行まで読み飛ばす |
2 | データ数 | 内部のデータ保存サイズを(1801*1201)から(2101*1601)に変更する |
3 | データ方向 | データ方向が逆になるので、内部データ保存Y位置を逆転する |
4 | データ検索 | 内部データの基準点を(北緯 20 度 東経 120 度)から(北緯 15 度 東経 120 度)に変更する |
プログラム変更点は上記の4項目程度なので、正式版の「ジオイド2024日本とその周辺」が出た時点でGeoDiveExa修正を開始しても2025/4/1には十分間に合いそうです。
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