ユーザ独自の地図もmbtilesにすれば、GeoDiveExaの背景地図として使用できます。
1)mbtilesとは
いつものMS-Copilotさんに説明をお願いしました。
**MBTiles**は、地図タイルを1つのファイルに格納するためのファイル形式です。技術的にはSQLiteデータベースとして実装されています。最新の仕様は2018年2月時点でバージョン1.3です¹。以下はMBTilesに関する詳細です。
- **用途**:
- 地図タイルを効率的に保存し、配信するために使用されます。
- 例えば、`mapbox.mapbox-streets-v8`は、行政区域、道路ネットワーク、POIなど、さまざまなデータソースから収集した地理空間情報を1つのタイルセットにまとめたものです。
- **提供される機能**:
- タイルの提供や生成、カスタムデータの作成など、さまざまな用途で利用できます。
- タイルの提供にはPHPやApache、Node.jsなどの実装があります。
- カスタムデータを含むMBTilesファイルの生成にはQGISなどが利用できます。
- **オフライン利用**:
- OpenSeaMapなどのオフラインチャートもMBTiles形式で提供されています。
MBTilesは、地図アプリケーションやGISプロジェクトで広く活用されています¹⁴。

mbtilesはSqlite3のファイルなので、DB Browserなどのtoolで画像を見る事ができます。
画像はXYZで管理されているjpg/pngなどの画像データ(=サイズは256×256)です。
2)ユーザ独自地図をmbtilesに変換する方法
Mbtilsに変換する方法は幾つか有ります。
MBUtil Tile2MBTiles などのtoolを使う方法や QGISのプラグインを使う方法などが有ります。ここではQGIS(QMetaTiles)を使う簡単な方法を説明します。
2−1)QGISヘユーザ独自地図を読み込みます。
ユーザ独自地図の形式に応じてQGISに読み込みます。読み込む方法は以下の様なサイトを参照してください。
地図形式 | 参考URL | 備考 |
---|---|---|
1。画像 | 【実習編】~画像を地図に重ねたい:ジオリファレンス~ QGIS:座標を持たない地図画像に座標を与える 紙地図をQGISに読み込む | 画像に位置情報がない場合、QGISのジオリファレンス 機能で位置を設定して、画像を指定位置に読み込む 方法です。 |
2。shapeファイル | 【QGIS 3】シェープファイル(Shapefile)をインポートする方法 | 位置情報を持つshapeファイルの場合、QGISへドラック&ドロップすれば読み込めます。 |
3。csvファイル | QGISで緯度経度付きCSV(ポイントデータ)を可視化しよう | 位置情報付きcsvファイルの場合、緯度、経度を表すカラムを設定してQGISへ読み込みます。 |
4。その他 | GeoPackage SpatialLite GeoJSON FlatGeobuf GeoTiff KML その他DB など色々有ります | 必要に応じてQGISマニュアルやサイト検索して読み込んでください。 |
2−2)プラグインQMetaTilesをインストールしてmbtilesに変換します。
プラグインQMetaTilesをインストールします。
mbtiles作成するデータ以外は表示OFFにします。QGISの画面全体に作成するデータを表示してQMetaTilesを開始します。

インストールしたQMetaTilesを「プラグイン」「QMetaTiles]「QMetaTiles]でmbtiles作成を開始します。

以下の3項目を設定します。
- 1。File
出力するmbtilesの保存先と名称をしていします。例ではGmark0706.mbtilesとします。 - 2。Extent
出力するデータ範囲を指定します。画面表示している範囲を出力する場合はCanvas extentにします。 - 3。Zoom
出力するZoom範囲を指定します。AppleMapは19〜20レベルまで表示しますので、可能なら18~19程度を最大とします。
設定が終了したら「OK」ボタンを押して、mbtiles変換が始まります。
変換画像範囲が広くてMaximum Zoomが大きいと変換時間が長くなりますのでしばらく放置しておくのが良いでしょう。


変換中の表示例
11650画像ファイル作成するためには時間が必要です。
約1時間で5.8GbyteのGmark0706.mbtilesが作成されました。
2−3)QGIS表示とmbtiles内画像例
A.Markのみ表示した場合


B.Mark+GoolgeMap衛星を表示した場合


3)作成したmbtilesをGeoDiveExaの背景地図として使用する方法
3−1)mbtilesをGeoDiveExaの共有フォルダーにコピーします
作成したmbtilesファイルをGeoDiveExaの共有フォルダーの「layer/xyz/」コピーします。
ただしMacやWindowsPCからは「layer/xyz/」へアクセスで出来ませんので予め「layer/xyz/」を作成してmbtilesを配置してlayerフォルダーをGeoDiveExaの共有フォルダーにコピーします。例はGmark0706.mbtilesをコピーする場合です。

3−2)GeoDiveExaの設定
「設定」の「背景地図1」または「背景地図2」背景名称と背景URLを設定して背景ソースを「内部」に設定するとmbtilesを背景として使用できます。以下はGmark0706.mbtilesを背景2で使用する例です。

背景名称2をGmark0706にします
背景URL2をLocalUserDataYxxxxとします。
ここは、mbtilesの形式に応じて3つの形式から選びます(xxxxは任意の文字)
LocalData | GeoDIveExaで保存する背景データで暗号化したmbtiles |
LocalUserData | mbtilesのY方向を北0からの並びのmbtiles(=地理院タイルなどと同じ) |
LocalUserDataY | mbtilesのY方向を南0からの並びのmbtiles(=QGISのQMetaTilesで作成するとこの形式になる) |
例はQMetaTilesで作成したのでLocalUserDataYxxxxを設定します。
背景ソース2は「内部」にします。
注意:設定しただけでは背景地図は表示されません。「更新」または「保存」後、ログアウト・ログインして初めて背景地図の設定が有効になります。
注意:24/9より:「ログアウト」「ログイン」動作は不要になり、「更新」または「保存」で背景が変わります。
4)背景地図表示例






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